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脳内ツアー

退屈に耐えられなくなった子供の私は、家中のモノと友達になることが出来た。

ミニアスレチックランドにはソファーのトランポリン。片足だけたたんだテーブルは滑り台に。狭い廊下の壁と壁の間をよじ登り、押入れの最上部の棚に入り込んでは獲物を狙った。

学習机と椅子の間に毛布を掛けて、異世界と現実の出入り口にした。
一度机の下に潜り込み目を閉じながら外へ出ることで何処へでも行くことが出来た。
おもちゃ売り場、誰もいない学校、遊園地、砂漠、月、海の中。
さらに私は時を超え、引越しをする前の懐かしい家や少し未来にやってくるであろうクリスマスイベントの様子を覗きに行った。それにも飽き足らずとうとう次元を超えてゲームやアニメ、自分の絵の世界へも飛んでいけた。

日が落ち、遊びつかれた私は母親が用意した布団に寝転ぶ。
昔ながらの掛け布団カバー。表面のメッシュ部分をつまみあげると布団とカバーの間に出来るテント状の素敵な空間。天蓋のついたベットを彷彿とさせる、そこはさながらスィートルーム。
ファスナーを開けて中に潜り込むとまるで別世界だった。
メッシュ越しに伺う見馴れた部屋の風景もぼんやり白んで夢見心地だ。母親に見つかるとひどく怒られるというハラハラ感が一層私をうっとりさせた。

妹には決して譲らない私だけの空間。

部屋の電気が消えると、妹と枕を並べて目を閉じたら何が見えるか言い合った。

大抵は、赤や緑の図形や砂嵐のようなノイズが浮かんでは消え、ブラックアウトしていくと同時に夢の世界が徐々に侵食していき・・・




あの頃の色鮮やかな妄想力はもう戻らないのかな?

さっき誰もいなくなった事務所で目をつぶり、ここは南の島・・・温かい風・・・潮のかほり・・等と、トリップしようと試みたが・・・・


残念ながら事務所は事務所のままだった。


IMGP1262a.jpg






仕事、超忙しいのになにやってるんだ、オレ。。。

| 雑記 | 16:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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